会長挨拶

 この度、第49回日本マススクリーニング学会学術集会を、2022年8月26日(金)~27日(土)の2日間、大阪市中央公会堂におきまして開催する運びとなりました。
 日本マススクリーニング学会は、昭和48年に発足した代謝異常スクリーニング研究会としてスタートいたしました。昭和52年10月よりアミノ酸代謝異常症とガラクトース血症スクリーニングが国家事業として全国レベルでスタートし、その後、昭和54年には先天性甲状腺機能低下症、平成元年には副腎過形成症検査も加わりました。平成2年には、研究会から学会へと発展してきました。平成19年のタンデムマススクリーニングのパイロット研究以降、対象疾患が急速に拡大し現在では全国レベルで、20疾患以上を対象に世界でトップレベルの新生児スクリーニングが実施されています。本学会は産婦人科医、小児科医、基礎医学研究者、検査技術者等、幅広い分野からの熱心な研究者・技術者によって構成されており、会員数は600名を超え、医療だけでなく社会の中でも大きな意味を持つ学術団体に発展してきました。そして、新規技術・治療法の発展により対象疾患は拡大を続けており、学会の果たす役割の重要性が益々高まっております。本学術集会では、新生児スクリーニングの関係者が一堂に会し、最新の情報を交換し、連携を深めることを目的に開催されます。第49回大会は、「子どもたちの健やかな成長のために我々ができること」を基調テーマとし、一般演題、特別講演、教育講演、シンポジウムなどを充実させ、参加される方々に資する学術集会になるように全力を尽くす所存でございます。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

  • 第49回日本マススクリーニング学会学術集会
    会長濱崎 考史
    (大阪公立大学大学院医学研究科 発達小児医学 教授)